『黒岩メダカに私の可愛いが通じない9巻』では、難波朋が川井モナへ、好きな人は黒岩メダカだと打ち明けます。親友と同じ相手を好きになった朋は嫌われる覚悟をしますが、モナは恋を諦めないよう背中を押しました。季節はクリスマス前。モナのデートの誘いと、自宅での勉強会も描かれます。ネタバレありで感想を書きます。
あらすじ
「好きな人」を打ち明けた幼なじみの朋!! モナの反応は…?
そして、二人の関係は――!?
一方季節は冬、あの“恋の一大イベント”が迫る!
モナはメダカを、デートに誘い――…?
“3人目”参戦! クリスマス目前!! 恋戦争も新たなステージを迎える、第9巻!
モナのおうちで勉強会中に…? 朋の積極アプローチ炸裂!
アマゾンから抜粋
8巻でメダカを意識し始めた朋は、その気持ちを自分の中だけに隠しません。9巻の序盤でモナへ正直に伝え、二人は親友でありながら同じ相手を追う関係になります。クリスマスデートの本番はまだ先で、この巻では誘いと勉強会までが描かれます。
朋がモナへ、メダカを好きだと打ち明ける
難波朋は、メダカへの気持ちを川井モナへ告白します。幼い頃からモナを知り、彼女の恋を応援してきた朋にとって、同じ人を好きになったと伝えるのは簡単ではありません。嫌われることも、親友関係が壊れることも覚悟していました。
モナは動揺しながらも、朋の恋を受け入れます。朋がいつも一歩引いて自分の気持ちを抑えてきたことを知っているから、好きな人ができたこと自体を喜びました。そして、自分のためにメダカを諦めるのはやめてほしいと伝えます。
この返事は、モナの優しさだけではありません。朋と本気で向き合い、恋でも正々堂々と勝負したいという意思です。親友だから遠慮するのではなく、親友だから本音を隠さない。二人の関係が壊れず、親友であり恋のライバルになった場面がとても良かったです。
朋のアプローチ、余裕がなくてかわいい
モナに認められた朋は、翌日からメダカへ近づこうとします。ところが、普段は誰とでも自然に話せるのに、好きだと自覚した相手の前では表情が固まり、怒っているような顔になってしまいます。モナの恋心を見抜いた時の余裕はどこにもありません。
モナはかわいさを前面に出し、旭はまっすぐ好意を示します。朋は話しかけたいのに緊張して、いつもの自分を出せない。その不器用さが、二人とは違う魅力になっています。相談役だった朋が恋愛初心者として試行錯誤する姿は新鮮でした。
クリスマスデートの誘いが、勉強会へ
季節は冬になり、モナはメダカをクリスマスデートへ誘います。鈍感なメダカも誘いの意味に気づき、返事をしようとしますが、期末テストで赤点を取れば24日と25日は補講です。転校前との授業進度の違いから、メダカには危ない教科がありました。
デートを実現するため、モナは自宅で勉強会を開きます。自分の願いだけでなく、困っているメダカを助けたいという気持ちで動くところに、今のモナらしさがありました。メダカもその厚意へ応えようと勉強しますが、モナの私服や部屋を意識して集中できません。
勉強会ではモナの家族とも顔を合わせます。迫力のある父親に緊張させられながらも、メダカは共通の趣味をきっかけに打ち解けました。学校の外でモナの生活や家族に触れたことで、二人の距離がまた別の方向から縮まっています。
音楽の趣味で、朋とメダカが自然に話せた
朋にも勉強会でチャンスが訪れます。メダカと二人になって緊張した朋は、会話を続けようと音楽を聴かせます。二人の音楽の好みが合い、その話題では朋も普段に近い調子で話せました。派手なアピールではなく、共通の趣味から自然につながるのが朋らしいです。
ただ、恋を意識するとまた表情が固まり、自分の振る舞いを後悔します。一度うまく話せたから急に恋愛上手になるわけではありません。このもどかしさがあるから、朋の次の一歩を応援したくなりました。
クリスマスの相手が決まるのは次巻
9巻ではモナがメダカをクリスマスへ誘いますが、デート相手の決定と当日はまだ描かれません。赤点回避の勉強会と、モナ・朋それぞれのアピールが中心です。旭もいるため、メダカが誰の誘いを受けるのかは10巻へ持ち越されます。
恋の相手が増えたことで、メダカも今までのように全員へ同じ距離を取るだけでは済まなくなります。誰と過ごすかを選ぶ場面では、彼自身の気持ちが少しでも表れるはずです。
まとめ
『黒岩メダカに私の可愛いが通じない』9巻は、朋がモナへメダカを好きだと打ち明ける巻でした。モナは親友の恋を拒まず、自分のために諦めないでほしいと伝えます。友情を守るために隠すのではなく、本音を話して恋のライバルになる二人が印象的です。
後半はクリスマスデートを目指すモナと、赤点回避の自宅勉強会が中心。音楽を通じてメダカと話せた朋も、少しずつ自分らしい距離の縮め方を探します。モナ・旭・朋の三つ巴が本格的に始まり、10巻のクリスマスへ期待が高まる9巻でした。

