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【ネタバレ】モナの空回りと戒律男子:黒岩メダカに私の可愛いが通じない:1巻

黒岩メダカに私の可愛いが通じない

黒岩メダカに私の可愛いが通じない1巻』は、川井モナが自分にまったくなびかない相手と出会うところから始まります。モナの押しの強さと、黒岩メダカの反応の薄さの噛み合わなさが最初からはっきりしていて、かなり読みやすい1冊でした。ネタバレありで感想を書きます。

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あらすじ

容姿端麗! スタイル抜群! 川井モナは、息をするようにモテる女!!
しかし、そんな彼女に見向きもしない転校生・黒岩メダカの登場で、
モナの学校生活は一変する! 「今までずっと、チヤホヤされて生きてきたのに!!」
あの手この手でメダカをオトそうと大奮闘! 時にはちょっぴりカゲキなことも!?
モテ女子×禁欲男子のラブコメディ、大勃発ーー!!

アマゾンから抜粋

1巻は、モテて当然だったモナが、ひとりだけ自分を特別扱いしない相手に出会って意識してしまう話でした。しかもメダカはただ冷たいわけではなく、距離を取る理由があるので、単純な意地の張り合いで終わらないところがよかったです。

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モナの空回りがそのまま見どころになる

モナは最初からかなり自信満々です。自分がかわいいことも、周りがどう反応するかもよくわかっていて、その前提で動いている。だからこそ、黒岩メダカがまったく落ちないことがしっかり印象に残りました。

『黒岩メダカに私の可愛いが通じない(1)』久世蘭

最初から素直に恋をしているというよりは、まずなんで私が通じないのという気持ちのほうが前に出ています。だから仕掛け方も少し意地っ張りで、見栄もあって、その感じがモナらしく見えました。

読み進めると、メダカを振り向かせようとしているはずのモナのほうが、先にペースを乱されているのが見えてきます。モナ本人はまだ認めていないのに、読んでいる側には少しずつ気持ちが傾いているのがわかる。その距離感がこの1巻のよさだと思いました。

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メダカ側にも理由があるのがいい

黒岩メダカが、ただ鈍感なだけの男子ではないのもよかったです。寺の息子で、色恋を避ける理由があるから、無反応にもちゃんと事情があります。

『黒岩メダカに私の可愛いが通じない(1)』久世蘭

しかもメダカは完全に何も感じていないわけではありません。近い距離になると動揺している感じはちゃんとあるし、平気そうに見えて我慢している空気もあります。だからモナの可愛さがまったく伝わっていないわけではないところが、次も読みたくなる理由になっていました。

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文化祭の場面がやっぱり印象に残る

1巻で印象に残ったのは、やはり文化祭まわりでした。こういうイベントになると、モナがここで距離を縮めたいと思うのは自然ですし、その気持ちの出方がわかりやすいです。バニー衣装まで持ち出してくるあたりも、かなり真正面でした。

『黒岩メダカに私の可愛いが通じない(1)』久世蘭

ただ、そのどれもが思った通りには進みません。ふつうなら少しくらい空気が変わりそうな場面でも、黒岩メダカ相手だとそうならない。そのたびにモナの焦りや不満が出てきて、そこがこの作品らしいところだと感じました。

うまくいかない場面が続いても、ただ空振りに見えないのは、モナの必死さがそのまま魅力になっているからだと思います。愛の架け橋のような文化祭らしい小ネタも入っていて、文化祭の場面は最後まで楽しく読めました。

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モナのほうが先に引っかかっている感じがある

表向きはずっとモナがメダカを落とそうとしている話です。ただ、1巻を読むかぎり、先に引っかかっているのはモナのほうに見えます。気にしていないようで、メダカの反応ひとつひとつをかなり意識している。その見え方が自然でした。

かわいいヒロインがいるだけではなく、そのヒロインが見栄を張って、意地になって、少しずつ自分でも思っていなかった方向へ進んでいく。その流れが1巻の時点で見えているのがよかったです。

笑える場面も多いし、サービス寄りの見せ方もありますが、それだけでは終わらず、モナの強気な顔が少し崩れる瞬間にちゃんとラブコメとしての感じがありました。1巻はそのバランスがよかったです。

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まとめ

黒岩メダカに私の可愛いが通じない』1巻は、モナの空回りを中心に楽しく読める1冊でした。モテ女子が初めて自分の思い通りにならない相手に出会う、というだけでも十分おもしろいのですが、相手が戒律を背負った黒岩メダカだから簡単には進まない。そのもどかしさがこの作品の魅力になっていると思います。

文化祭の仕掛けも、かなり露骨なアプローチも、全部がモナの必死さとしてつながっているので読みやすかったです。1巻の時点ではまだ大きく関係が動くわけではありませんが、この先どう変わっていくのかはちゃんと気になります。続きが読みたくなる1巻でした。

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