『黒岩メダカに私の可愛いが通じない18巻』は、湘南旭が攻め、川井モナが焦り、黒岩メダカを意識させるための勝負へ踏み込む巻でした。17巻で入ってきた新学期のざわつきが、そのまま具体的な行動へつながっています。恋バナを持ちかけて「好き」が届くかを試す流れも入り、18巻はかなり正面から恋を押す一冊でした。ネタバレありで感想を書きます。
あらすじ
激モテ女子高生・川井モナの前に現れた、唯一オチない男・黒岩メダカ。
そんなメダカを惚れさせようと大奮闘のモナだったが、気づけば自分がオチていた!!
攻めた旭! デートのお誘いに、流石のメダカもぐらぐら揺れる!?
そんな状況に焦るモナ…!
メダカに意識させるため、意味深アピールを急展開 “恋バナ”を持ちかけて、「好き」が伝わるかどうかの瀬戸際に!?
ニブいメダカに届くか否か!? モナの切り札、超炸裂の第18巻!!
アマゾンから抜粋
17巻では、新入生の花梨が入ってきたことでモナが落ち着かなくなりました。18巻はその不安を抱えたまま、旭の攻めが実際にメダカを揺らすところから始まります。周りが動いているのを見ているだけでは、モナはもう耐えられません。だから自分の切り札まで使って前へ出る。この流れがかなりわかりやすくて、読んでいて気持ちが乗りました。
旭のデートの誘いは、直線的
まず目を引くのは、やはり旭です。14巻、15巻でも誠実に前へ出る子でしたが、18巻ではそのまっすぐさがまた効きます。変に駆け引きをせず、デートへ誘う。その単純さがメダカ相手だと逆に強くて、さすがのメダカも簡単には流せません。

旭の良さは、相手の返事を待つだけではなく、自分からきちんと形にするところです。『好き』をにおわせて終わるのではなく、一緒に行くかどうかを問うところまで持っていく。だから周りも見過ごせませんし、モナが焦るのも当然でした。旭の一歩は、毎回ちゃんと場を動かします。
モナは焦ったからこそ、恋バナという切り札を出す
旭がメダカを揺らしたのを見たモナは、もちろん黙っていません。18巻で面白いのは、恋バナを持ちかけるという攻め方です。モナはかわいさや距離の近さで押す場面が多かった子ですが、ここでは『好き』そのものを意識させる方向へ踏み込みます。

このやり方がいいのは、遠回しに見えて実はかなり危ないところを攻めていることです。ニブいメダカにも、話の運び次第では本音が届くかもしれない。けれど、届かなければ自分だけ恥ずかしい思いをする。そのぎりぎりをわかった上で、モナが切り札を出すのが18巻の見どころでした。
『好き』が伝わるかどうかの瀬戸際
18巻は、告白が決まる瞬間そのものより、伝わるかどうかの瀬戸際がいちばんおいしい巻です。メダカがどこまで気づくのか、モナがどこまで言うのか、その一歩手前で止まるからこそ緊張が続きます。読んでいる側は『もうそこまで言ったなら届いてくれ』と思うし、モナ本人も引くに引けません。

しかもメダカは、昔のように完全な無風ではありません。16巻、17巻で少し揺れを見せたあとだから、18巻の空気もただの空回りには見えない。だからモナの意味深なアピールも、前よりずっと重く見えます。ここまで読んできたぶん、モナの一言一言が前より刺さって見える巻でした。
18巻はモナが主役として押し返す巻だった
17巻では花梨の登場やクラス替えの不安で、モナはかなり落ち着かない立場に置かれていました。18巻は、そのまま押され続けるのではなく、主役の手で押し返す巻になっています。旭が前へ出ても、花梨が気になっても、最後に自分で勝負を仕掛けるのがモナらしいです。
その意味で18巻は、恋戦争が加速する巻であると同時に、モナの芯の強さをもう一度見せる巻でもありました。かわいいだけではなく、負けたくないし、諦めたくない。そういう気持ちを自分で行動に変えるから、やっぱりこの作品はモナ中心で読むのが楽しいです。
まとめ
『黒岩メダカに私の可愛いが通じない18巻』は、旭のデートの誘いで揺れるメダカを見て、モナが恋バナという切り札を出す巻でした。『好き』が届くかどうかのぎりぎりを攻めるので、読み味はかなり甘いです。旭の強さも、モナの焦りも、メダカの鈍さも全部そろっていて、18巻は恋の押し合いをしっかり楽しめる一冊でした。
花梨が入ってきた後でも、モナが自分の手で勝負を作ろうとするところはやはり強いです。18巻は、恋の人数が増えても主役の座を簡単には渡さないモナのしぶとさまで楽しめる巻でした。
