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【ネタバレ】かなえと寛の普通が噛み合わず、越智の警戒も濃くなる:君に愛されて痛かった:5巻

君に愛されて痛かった

君に愛されて痛かった 5巻は、かなえが寛へ寄っていくほど、二人の感覚のずれがはっきり見えてくる巻でした。かなえは自分に優しくしてくれる寛を守りたいし、そばにいたい。でもその気持ちはどんどん重くなっていき、相手が望む距離とは噛み合わなくなっていく。さらに越智の警戒まで前に出てくるので、かなえの執着が外から見ても危ういものになっている感じがかなり濃くなっていました。

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あらすじ

自分に優しくしてくれる寛が他人に貶められるのが嫌。かなえはその気持ちを寛に伝えるが、受け入れられず喧嘩別れしてしまう。
このことがきっかけで自分と寛の“普通”が違うことに気付き、情緒不安定になったかなえは、再び援助交際で心を満たそうとするが……。

アマゾンから抜粋

5巻でしんどいのは、かなえが寛を大事に思っていること自体は本当なのに、その向け方がかなり危ういことです。かなえにとっては守りたい、失いたくないという感情でも、受け取る側からすると重いし、怖い。かなえは相手を大事にしているつもりでも、その中に自分の不安や独占したさがかなり混ざっています。この巻は、かなえの恋がいよいよ純粋な好意だけでは済まなくなっているとよく分かりました。

『君に愛されて痛かった(5)』知るかバカうどん
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かなえと寛の『普通』がずれているのがかなりきつい

5巻の中心にあるのは、かなえと寛の感覚のずれです。かなえにとっては本気の好意でも、寛にとってはそこまで重く受け止めるものではない。その差がかなりはっきり出てしまうので、読んでいて居心地が悪い。かなえは自分の気持ちが受け入れられないと、相手に拒絶された以上の傷を負ってしまうので、普通のすれ違いでは終わりません。

『君に愛されて痛かった(5)』知るかバカうどん

この巻でかなり嫌なのは、かなえがここで自分の感覚を引き直せないことです。寛と自分の普通が違うと分かっても、じゃあ距離を取り直そうとはならない。その差に気づいたことで不安が強くなり、さらに不安定になっていく。恋愛のすれ違いとして見るより、自分の世界が相手に共有されていないと知った時の崩れ方として読むほうがしっくりきました。

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喧嘩別れの後のかなえがかなり危うい

寛と喧嘩別れした後のかなえは、かなり危ういです。ショックを受けて落ち込むだけでなく、自分を立て直す手段としてまた援助交際へ戻っていく。この流れがかなりきつくて、かなえの中で心が壊れた時の対処がほとんど変わっていないことが分かります。苦しくなった時に、自分の価値を他人に預けるやり方へまた戻るので、読んでいて本当にしんどいです。

『君に愛されて痛かった(5)』知るかバカうどん

かなえは寛を好きでいるほど、自分が普通ではないことにもぶつかってしまう。でもその痛みを自分の中で抱えきれず、また別の関係へ逃がそうとする。この繰り返しがかなり生々しいです。前の巻までで少しずつ積み上がっていた不安定さが、5巻ではかなりあからさまになっていました。

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越智の視線でかなえの危うさがさらに外側へ開く

4巻でも越智の視線は不穏でしたが、5巻ではその役割がさらに大きくなっています。越智がかなえを危ない存在として見始めることで、かなえの重さがただの本人視点の問題ではなくなる。寛の近くにいる人間から見ても、かなえの存在はかなり危うく見えている。ここで一気に、かなえの恋愛が周囲を巻き込む問題として見えてきました。

越智がいることで、かなえと寛の関係に第三者の温度が入ります。かなえ自身は必死でも、その必死さは他人から見るとかなり不気味です。そのずれがこの巻ではかなり効いていて、かなえの感情をそのまま応援する気にはとてもなれませんでした。

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かなえの居場所のなさがまた露骨に出てくる

家庭に居場所がないことも、この巻ではかなえの不安定さにかなり直結しています。学校でも恋愛でも、かなえは何かにしがみついていないと立っていられない。そのため、ひとつ崩れるとすぐ別の依存先へ流れてしまう。かなえの行動は極端ですが、その極端さの根にある空っぽさはずっと変わっていません。

『君に愛されて痛かった(5)』知るかバカうどん

ここまで読むと、かなえは誰かに愛されたいという気持ち以上に、愛されていない状態に耐えられないのだと分かります。何もない自分に戻るのが怖いから、恋愛も援助交際も学校の立ち位置も、全部が延命装置になっている。この感覚がかなり嫌で、かなえの行動が止まらない理由もよく見えました。

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5巻は派手さより情緒の崩れ方が怖い

5巻は大事件の巻として押すより、かなえの情緒の崩れ方をじわじわ見せる巻です。そのぶん静かな場面も多いのですが、読後感はかなり重い。寛とのずれ、援助交際への逆戻り、越智の警戒が全部つながっているので、どこを見ても落ち着きません。かなえがまた一段まずい方向へ進んでいる感覚がかなり濃いです。

『君に愛されて痛かった(5)』知るかバカうどん

まとめると、君に愛されて痛かった 5巻は、かなえと寛の感覚のずれが決定的になり、かなえの執着がさらに危うく見えてくる巻でした。喧嘩別れの後にまた援助交際へ戻る流れもかなりきつく、かなえの壊れ方がまだ止まっていないことがはっきり出ています。越智の視線まで含めて不穏さがかなり増しているので、次の巻へ向かう嫌な流れがかなり濃いです。

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