2025年のNHK紅白歌合戦をめぐる炎上は、テレビ報道よりもインターネット上で大きく拡散した出来事でした。地上波では限定的な扱いにとどまる一方、SNSや動画配信、ニュースサイトでは賛否が急速に広がり、議論は長期化しました。
特に目立ったのは、番組内容そのものへの批判だけでなく、NHKの受信料制度やスクランブル化を求める声が再燃した点です。紅白の炎上が、なぜ制度論にまで発展したのか疑問に感じた方も多いのではないでしょうか。
本記事では、2025年NHK紅白炎上の経緯を振り返りながら、その余波がどのようにスクランブル議論へと波及したのかを順を追って解説します。
2025年NHK紅白炎上の発端と経緯
2025年のNHK紅白歌合戦では、韓国のガールズグループaespaの出演をめぐり大きな議論が起きました。炎上の中心となったのは、メンバーであるニンニンの過去のSNS投稿です。

その投稿画像が原子爆弾のきのこ雲を連想させるとして、一部のユーザーから強い批判が上がりました。広島や長崎の歴史を踏まえ、公共放送であるNHKの年末番組に出演させることは適切なのかという問題提起がSNS上で拡散しました。
これを受けてオンライン署名が立ち上がり、NHKに対して出演取り消しを求める動きも見られました。最終的に14万件以上のオンライン署名が集まりました。
特徴的だったのは、この炎上が主にXや動画配信、ネットニュースを通じて広がった点です。地上波ニュースでは限定的な扱いにとどまり、ネット空間で議論が加速した構図でした。
こうした流れの中で、単なる出演可否の問題を超え、NHKの判断基準や組織姿勢が問われる状況へと発展していきます。
紅白炎上で問われたNHKの説明責任
NHKに対して最も多く向けられたのは出演判断の基準に関する疑問でした。公共放送であるNHKが、どのような経緯でaespaの出演を決定したのか、事前に問題を把握していたのかという点がネット上で議論になりました。
NHKは番組編成や出演者選定について個別の詳細な基準を公表していません。紅白に限らず、出演者の最終決定は総合的な判断によるものとされています。そのため、今回の炎上でも、具体的な選定過程や内部検討の詳細が明らかになることはありませんでした。
一方で、紅白は単なる音楽番組ではなく、NHKを象徴する年末の大型番組です。そのため、出演者の過去の発言や投稿が問題視された場合、公共性との整合性が問われやすい構造があります。今回の紅白炎上でも、番組内容そのものよりも、NHKという組織の姿勢が焦点となりました。
先の14万件の署名の他に12月30日に暴露系インフルエンサーのデスドル、地雷ちゃん両名、タレントのフィフィさん、日本維新の会所属の石井苗子参議院議員の4名によるaespa出場停止を求める記者会見が行われています。
これらは地上波ニュースで全くと言っていいほど扱われませんでした。ネット上では炎上が拡大しているにもかかわらず、テレビ報道はほぼありませんでした。
こうした状況の中で、紅白炎上は番組単体の問題から、NHKの透明性や説明責任のあり方へと論点が広がっていきました。そして次第に、受信料制度やスクランブル化の是非といった制度論へと接続していきます。
裏があると思われても仕方のない紅白当日のaespaの扱い
2025年12月31日に生放送された第76回NHK紅白歌合戦は、例年通りの長時間構成で進行されました。
韓国発のガールズグループ・aespaは8時15分にパフォーマンスを行いました。午前と午後の違いはありますが、8時15分が広島の原爆投下の時刻であることを知らない人はいないでしょう。
さらに彼女たちが披露した楽曲の冒頭部分にはある「Beat drop with a big flash(大きなフラッシュと共にビートが落ちる)」の歌詞があります。
時間帯も選挙区もネット上では大きな批判が集まりました。
この時間帯、選曲についても当然のようにテレビでは報道されませんでした。
NHKはわざとだったのか
あれだけ批判を浴びていたaespaを強行出演させたのは、恐らくもう引けない大きな理由があったのでしょう。
NHKの公式ページには「特定の利益や視聴率に左右されず、社会生活の基本となる確かな情報や、豊かな文化を育む多様な番組を、いつでも、どこでも、誰にでも分けへだてなく提供する役割を担っています」といったコメントが記載されていますが、まぁこういう話はあるでしょう。
では時間帯を単純な確率論で考えてみます。2025年の紅白は放送時間が265分、パフォーマンス総数は63組でした。単純計算すると、1組あたりの平均持ち時間は約4分ちょっとになります。番組全体の中で、特定の時刻に出演時間が重なる確率は、おおよそ63分の1と考えることができます。
さらに、aespaは初出演のグループであり、トリや大トリのような終盤固定枠を任される可能性は低く、ファン層も若めなことを考えると、番組中盤付近に配置される確率は相対的に高くなります。
トリとオオトリ付近を除くと60分の1と仮定します。
さらに今回は広島の原爆投下時間で炎上となりましたが、長崎への原爆投下時刻である11時02分を含めて考えれば、該当する時刻は2つになります。この場合、単純に倍として約30分の1という計算になります。
さらに、恐らく実現していたら同じように言われていたであろう広島と長崎への原爆投下日である8月6日と8月9日という日付の数字まで拡張して考える(8時6分や8時9分)と、怪しいと思われるパターンは4つになります。その場合、理論上は約7.5分の1という数字になります。
こう考えると決してありえない確率ではないことが分かります。
ただ、紅白の司会を務めた有吉弘行さんと綾瀬はるかさんはどちらも広島出身です。広島出身の司会を2人も呼んできのこ雲投稿のaespaを強行出場させた経緯があるのです。
8時15分は偶然であっても歌わせてはいけない時間で、偶然というのなら配慮がなさすぎると言われてもしかたがないことではないでしょうか。
まとめ
2025年のNHK紅白炎上は、出演者の是非をめぐる問題にとどまらず、NHKの受信料制度そのものに議論が広がりました。ネット上では、公共放送であるNHKがどのような番組を制作し、どのような出演者を起用するのかに対して、受信料を支払う立場からの意見が多く投稿されました。
特に目立ったのがもはやNHKと言えば…ですが、スクランブル化を求める声です。スクランブルとは、受信料を支払った世帯のみが視聴できるように技術的制限を設ける仕組みを指します。
緊急時の放送もネットにもう勝てるはずがない、NHKに限った話ではないけど偏向報道も目立つ、国民が声を大にして出演反対しても無視、配慮が足りないと炎上するような放送を行う。
公共放送を主張するのなら、公共放送らしい振る舞いをしてほしいと私は思います。

