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【ネタバレ】キャバクラを離れたみいちゃんと山田さんの距離:みいちゃんと山田さん:4巻

みいちゃんと山田さん

みいちゃんと山田さん 4巻では、キャバクラを離れたみいちゃんが、さらに危うい仕事へ移っていきます。山田さんと一緒にいた場所から姿を消し、誰かに必要とされることを求める気持ちが、搾取される状況と結びついていく。みいちゃんと山田さんの距離が、これまでになく遠く感じられる巻でした。

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みいちゃんと山田さん 4巻のあらすじ

歌舞伎町のキャバクラで働くみいちゃんは、常識知らずで、“ヤバい”女の子。そんな彼女の生い立ちに興味を持った山田さんは、過去の記憶の断片に静かに耳を傾ける。正反対な二人は少しずつ距離を縮めていくが、DV彼氏・マオ君との関係を断ち切れないみいちゃんは、また一歩、夜の沼へと堕ち、山田さんの前から姿を消してしまう。大人になれない大人達の、最初で最後の夏休みが始まる。

アマゾンから抜粋

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キャバクラを離れ、風俗へ向かうみいちゃん

4巻で大きいのは、みいちゃんが山田さんと同じ店にいられなくなり、風俗の仕事へ移ることです。仕事の種類が変わったというだけではなく、みいちゃんが「必要とされている」と感じる場所そのものが、より危険な形になっていく。本人は相手に利用されているのに、それを「自分が役に立っている証拠」と受け取ってしまうのです。

『みいちゃんと山田さん(4)』亜月ねね

写メ日記の描写も、みいちゃんが誰かの反応を待っていることを強く感じさせます。褒められることや求められることが、みいちゃんにとっては安心に近い。その安心を得るためなら、自分の身体や時間を差し出してしまう。3巻で描かれた過去の経験が、現在の仕事の選び方にもつながっているように見えました。

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山田さんといる時間の意味

みいちゃんが山田さんの前から姿を消したことで、二人の関係は物理的に離れます。それでも、みいちゃんにとって山田さんといる時間が一番幸せだったことが伝わる場面があり、胸が苦しくなりました。山田さんはみいちゃんを完全に救えるわけではない。それでも、搾取する側とは違う距離でみいちゃんを見ていた人です。

一方の山田さんには、母親との関係がよりはっきり見えてきます。

『みいちゃんと山田さん(4)』亜月ねね

娘の人生を自分の理想どおりにしたい母親の言動を読むと、山田さんが感情を表に出さず、相手の機嫌を読むようになった理由が少しわかる。みいちゃんを世話しようとする山田さんの姿勢も、単なる面倒見のよさではなく、自分が受けられなかった関わり方を誰かに渡そうとしているように感じました。

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マオの退場と、終わらない搾取

マオはみいちゃんの前からいなくなり、ラオスへ行く流れが描かれます。

『みいちゃんと山田さん(4)』亜月ねね

暴力を振るっていた人物が退場するので、ここで関係が終わったようにも見える。しかし、みいちゃんが「暴力を振るう相手から離れれば安全になる」という単純な場所にいるわけではありません。マオがいなくなっても、みいちゃんの弱さにつけ込む人は別の形で現れます。

風俗店側の金村さんのように、給料をごまかし、危険な行為を止めず、見て見ぬふりをする人物がいることで、搾取が個人の悪意だけではなく、仕事の仕組みとして続いていることも見えてきます。みいちゃんが自分から選んでいるように見える行動の背後に、選ばされている環境がある。その描き方が4巻の重さでした。

『みいちゃんと山田さん(4)』亜月ねね

周囲の人物にも、それぞれの家庭や過去が見え始めます。山田さんの客であるタカシさんは、店の外から山田さんに別の可能性を示す人として登場する。まりあちゃんのように、過去を少し笑って振り返れる人物がいることも、みいちゃんが今いる場所から抜け出せない苦しさを際立たせていました。

みいちゃんの周囲には、子どものために何もかも手配する家庭も描かれます。守っているように見えて、本人が自分で選ぶ余地を奪ってしまう関わり方です。暴力や金銭だけではなく、過剰な管理や「あなたのため」という言葉も、人を縛ることがある。4巻は、みいちゃんだけを特別な存在として切り離さず、さまざまな大人の関わり方を並べて見せる巻でもありました。

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まとめ

みいちゃんと山田さん 4巻は、みいちゃんがキャバクラを離れ、風俗の仕事へ移ることで、物語の危うさが一段深くなる巻です。必要とされたい気持ち、山田さんといる時間の安心、母親から受けた管理、マオの退場、店側の搾取が重なり、みいちゃんが安全な場所へ戻る道は細くなっていく。読むのがつらい場面も多いのに、山田さんとみいちゃんの間に確かにあった時間を見届けたくなる。救いを簡単に約束しないからこそ、二人の関係が残すものを考えさせられる4巻でした。

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