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【ネタバレ】ハムカツとニナちゃん、みいちゃんの過去:みいちゃんと山田さん:2巻

みいちゃんと山田さん

みいちゃんと山田さん 2巻では、4月から5月にかけて、みいちゃんの周囲に新しい人物が増えます。小さな家族のハムカツ、元会社員のニナちゃん、そしてみいちゃんを指名するシゲオ。にぎやかになった夜の街で、みいちゃんの危うさだけでなく、山田さん自身が抱えていたものも少しずつ浮かび上がります。

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みいちゃんと山田さん 2巻のあらすじ

新人キャバ嬢のみいちゃんは、ちょっと足りない女の子。
お客さんに本名をバラしたり、SNSに女の子の写真を無断であげたりトラブルメーカーとして敬遠されてしまう。
危機感0、デリカシー0、忍耐力もちょっと低め。
それでも山田さんは、みいちゃんから目が離せない。
小さな家族ハムカツと、元会社員の新キャストニナちゃん、キモオタ系のお客さんシゲオ。
そしてみいちゃんのーーーーーー彼氏。
新たなメンバーが加わり、一層 賑わう夜の街。
2012年。4月が、はじまる。

アマゾンから抜粋

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ハムカツを飼うという夢

2巻の最初に登場するのが、みいちゃんのハムカツです。ハムスターの赤ちゃんを一匹もらえると知ったみいちゃんは、「子供いっぱい作って大家族のママになるのが夢」と話します。山田さんにとっては心配のほうが先に立つ夢ですが、みいちゃんは本気で「大丈夫」と思っている。そのずれが、かわいさと不安を同時に生みます。

『みいちゃんと山田さん(2)』亜月ねね

山田さんがみいちゃんの部屋を訪ねると、そこにはみいちゃんの好きなものが集まっています。山田さんは、自分の好きなものを自由に選ぶみいちゃんの姿に驚きます。みいちゃんの部屋は散らかっていて、拾ってきたものまで置かれている。それでも、何を好きだと言っていいのか制限されてきた山田さんにとっては、みいちゃんの自由さがまぶしく映る場面です。二人の距離は、山田さんがみいちゃんを助けるだけではなく、みいちゃんの存在から山田さんも影響を受ける形へ変わっていきます。

『みいちゃんと山田さん(2)』亜月ねね
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ニナちゃんが見せる「普通に生きる」難しさ

元会社員のニナちゃんが新しいキャストとして入店します。みいちゃんほど大きな失敗をするわけではないのに、ニナちゃんもミスが多く、腕や膝にあざがあります。みいちゃんから「ドンマイ」「仲間」と言われても、ニナちゃんは自分をみいちゃんと同じ側には置けません。「みいちゃんほどではないが、平均より劣っていることを自覚できる」つらさが、ニナちゃんの場面では描かれます。

『みいちゃんと山田さん(2)』亜月ねね

ニナちゃんは、みいちゃんのように自分の困難を言葉にできるわけでもなく、完全に周囲へ合わせられるわけでもない。その中間にいるため、頑張ってようやく人並みに届く苦しさを抱えています。特別編では、キャバクラを辞めたニナちゃんが、期待してくれる人のいる会社で正社員として働き始めます。時間はかかっても、経験の積み重ねで変わる人物として、みいちゃんとは別の道が示されます。

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シゲオとマオ、みいちゃんを取り巻く男たち

シゲオは、みいちゃんと身体の関係を持ち、自分を彼氏だと思っている客です。みいちゃんは接客の言葉として「さすが」「知らなかった」「すごい」を繰り返しているだけですが、シゲオはその言葉を自分だけに向けられた特別な評価だと受け取ります。みいちゃんに彼氏がいると知ったとき、シゲオの表情が固まる場面からは、二人の認識が最初から食い違っていたことがわかります。

一方、彼氏のマオは、みいちゃんを殴り、金を渡させます。暴力を受けたみいちゃんはキャバクラで働けなくなり、別の方法で金を稼ぐことになります。みいちゃんが困難を抱えているから暴力を受けるのではありません。マオがみいちゃんの弱さにつけ込み、働いて得た金を奪い、行動を制限している。2巻では、その関係がはっきりとDVと搾取として描かれます。

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みいちゃんの過去と山田さんの執着

山田さんは、ケガをしたみいちゃんの見舞いに行き、みいちゃんの家で親の話を聞きます。みいちゃんの両親は兄妹で、母親も文字を読むことや会話の意図を受け取ることが苦手です。家族の大人たちは、みいちゃんを守るための支援につなげるより、問題を隠したり、反応が悪いみいちゃんを叩いたりします。

さらに小学生時代の回想では、汚れた服やぼさぼさの髪のまま過ごすみいちゃんと、彼女に声をかける須崎先生が描かれます。先生が支援コースを勧めても、母親と祖母は受け入れません。みいちゃんは学校を辞め、宮城から東京へ移ることになります。2巻で描かれるのは、みいちゃんが生まれつき危うかったという単純な話ではなく、困難を見つけても支える道が閉じられていく過程です。

この過去を知った山田さんは、みいちゃんを知りたがる自分に気づきます。みいちゃんを助けたいという気持ちだけでは説明できないほど、山田さんはみいちゃんから目を離せなくなっている。みいちゃんの無防備さに山田さん自身の過去や生きづらさが触れ、二人の関係にも別の重さが加わります。

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まとめ

みいちゃんと山田さん 2巻は、ハムカツ、ニナちゃん、シゲオ、マオを通して、みいちゃんの周囲にある「かわいい」「心配」「利用する」「暴力を振るう」という視線を並べる巻です。みいちゃんの過去が明らかになることで、1巻で見えていた失敗や危うさが、本人だけの問題ではなかったこともわかります。山田さんがみいちゃんを気にかける理由も、単純な善意だけでは収まらないところまで深まりました。

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