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【ネタバレ】ヨワラーお嬢と不憫な若頭:傷口と包帯:1巻

傷口と包帯
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あらすじ

SNSで共感とざわつきで満たした注目の読み切り作が、ついに連載化!
関東一円を占めるヤクザの親分の娘の世話係を言い渡された若頭・切谷。
しかし、そのお嬢様にはある特殊な性癖があって…
組長の娘は「ヨワラー」だった!! 癖(ヘキ)を問う特殊性癖ラブコメ!

アマゾンから抜粋

傷口と包帯』1巻は、鷲巣会系列の若頭・切谷剛が、組長の娘である鷲巣理世、通称「お嬢」の世話係を任されるところから始まります。引きこもりがちな美少女のお嬢ですが、弱っている人の姿に興奮する「ヨワラー」。しかも、その性癖を隠す気はあっても、切谷の前ではかなり率直です。

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ヨワラーのお嬢が初手から飛ばしている

『傷口と包帯(1)』七井海星

この作品の面白さは、設定の奇抜さだけではありません。お嬢は見た目だけならおしとやかでかわいいのに、切谷が少しでも負傷したり体調を崩したりすると、表情も言葉も一気におかしくなる。その落差が、毎回きれいに笑いへつながっています。

『傷口と包帯(1)』七井海星

一方の切谷剛は、若頭らしい迫力を持ちながら、お嬢の言動にはまともに困惑する常識人です。お嬢を外へ出し、普通の生活へ戻そうとする切谷と、切谷の「弱り」を見ていたいお嬢。世話係とお嬢の立場が、場面ごとに妙な形で揺さぶられていきます。

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切谷の弱りをめぐる攻防が楽しい

1巻では、切谷が仕事のできる強面の若頭として動く場面と、お嬢の性癖に巻き込まれて調子を崩す場面の落差が見どころです。お嬢は「弱っている人が好き」という自分の癖をかなり真剣に分析していて、言葉の選び方も行動もいちいち独特。

『傷口と包帯(1)』七井海星

お嬢が切谷の負傷や体調不良に反応するため、普通のラブコメなら心配する場面が別の方向へ転がります。

『傷口と包帯(1)』七井海星

それでも切谷は、お嬢を放っておきません。お嬢の危うい言動を強く叱りながらも、外へ連れ出そうとし、必要なところではきちんとかばう。この切谷の面倒見のよさがあるから、単なる下ネタギャグで終わらず、二人の関係を応援したくなります。

この二人の会話は、どちらか一方だけがボケ続ける形ではありません。切谷が常識的に止めようとするほど、お嬢は自分の「ヨワラー」を言葉にして説明し、説明するほど状況が悪化する。切谷の反応が次のお嬢の言動を引き出し、その言動がまた切谷を困らせるという循環が、短い場面でもよくできています。強面の人物が弱り、かわいい人物が欲望をむき出しにするという立場の落差も、作品の笑いを支えています。

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お嬢の「癖」は笑いながら読めるのか

かなり尖った性癖を扱う作品ですが、1巻の読み味は明るいコメディです。お嬢は自分の欲望を完全に正当化しているわけではなく、まずい部分を自覚しつつ、それでも「弱り」への興味を抑えきれない。その自覚と暴走の両方が、キャラクターの変さを一段面白くしています。

個人的には、ヨワラーという造語の語感、顔芸、切谷のツッコミ、そしてお嬢のかわいらしい外見とのギャップが面白かったです。性癖の強さや下ネタの多さは好みが分かれるところですが、そこも含めて本作の個性になっています。お嬢が切谷の弱りを欲望の対象として見て、切谷がそのたびに困惑しながらも世話を焼く。この関係が、1巻を通して笑いを生んでいます。

『傷口と包帯(1)』七井海星
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巻末で始まるオフ会大作戦

1巻後半では、お嬢の趣味が個人的なものにとどまらず、同じ「癖」を持つ人とのつながりへ広がります。マガポケで確認できる第6話のタイトルは「オフ会大作戦」。お嬢が自分の居場所を求めて動き出し、切谷がその行動に付き合う流れです。

『傷口と包帯(1)』七井海星

しかも、単行本1巻はオフ会のメンバーが集まったところで終わります。切谷とお嬢の関係だけでも十分に濃いのに、ここへ別の「ヨワラー」たちが加わる。次巻でどんな会話になるのか、誰の「弱り」が話題になるのかが気になる、続巻への引きが強い締め方でした。

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まとめ

『傷口と包帯』1巻は、ヨワラーのお嬢常識人の若頭・切谷が繰り広げる、かなり特殊なラブコメです。お嬢の性癖は強烈ですが、切谷のツッコミと世話焼きな行動が受け止めるため、読者まで二人のやり取りに慣らされていきます。

「ヤクザのお嬢様と若頭」という硬そうな組み合わせから、ここまで変な方向へ走るとは思いませんでした。笑える性癖ギャグを読みたい人、かわいいヒロインから予想外の言葉が飛び出す作品が好きな人には刺さるはずです。逆に、下ネタや特殊性癖が苦手なら注意が必要。それでも、1巻の最後まで読むと、お嬢と切谷の次の一手を見届けたくなります。

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