『地雷なんですか?地原さん6巻』は、文化祭後のひと息ついた空気から、地原さんの父親との対面、そして地元巡りへ進んでいく巻です。黒木くんが地原さんの生活圏に入っていく感じがよかったです。ネタバレありで感想を書いていきます。
あらすじ:父親登場、そして地原さんの地元へ
アマゾンから抜粋
地原さんの地元巡りがスタート!!
思い出の場所で、二人の距離が急接近!?
隣の席は噂の地雷系女子・地原さん。
危険な雰囲気とは裏腹に話してみると天然で、黒木くんといるときはなんだか楽しそう。
文化祭も終えてひと段落……かと思いきや、ついに地原さんの父親とご対面!!
6巻は、文化祭で少し近づいた二人の空気をそのまま引き継ぎながら、地原さんの家族や地元に踏み込んでいく巻でした。黒木くんが地原さんの周りの人たちにも認識されていくので、関係の見え方が一段変わった感じがあります。
父親が出てくると、急に現実味が増す
6巻で一番大きいのは、やっぱり地原さんの父親との対面です。ダンディで強面というだけで黒木くんにはかなりの圧があるのですが、ここで作品の空気が重くなりすぎないのが『地原さん』らしいところでした。怖そうな大人が出てきても、ちゃんとコメディの温度に戻ってくる。
黒木くんからすると、地原さん本人だけでも最初は近寄りがたかったのに、その父親まで登場するわけです。そりゃ動揺します。父親の存在によって、彼女にも家があり、家族がいて、普段見えていない顔があるんだとわかるのがよかったです。
ラブコメで家族が出てくると、関係を外側から見られる緊張感が生まれます。本人たちが言葉にしていない距離感を、父親の登場が少しだけ照らしていたように感じました。
地元巡り、ほぼデートでは
地原さんの地元巡りもかなり好きでした。思い出の場所を一緒に回るのは、彼女の過去や日常に触れるイベントです。黒木くんがそこに入っていくので、読んでいる側としても「ここまで来たか」とにやけてしまいます。
この二人は、普通に並んで歩いているだけで妙に強いです。地原さんが自分の場所を案内して、黒木くんがそれを受け止める。関係としてかなり大きい一歩に見えました。
地原さんの地元という、彼女側のフィールドに黒木くんが入ることで、これまでより地原さんの表情も柔らかく見えます。学校の席や文化祭とは違って、彼女自身の思い出がある場所です。そこを一緒に歩ける相手になっている時点で、黒木くんはもうかなり特別なんですよね。
赤面が増えると、ちゃんと進んでいる気がする
6巻は地原さんの赤面が印象に残る巻でもありました。もともと見た目の圧と中身の天然さのギャップがかわいい作品ですが、巻を重ねるごとに、黒木くんに対する反応がわかりやすくなってきています。
地原さんは恋愛感情をすらすら説明するタイプではありません。だからこそ、ちょっとした照れや表情の変化がかなり効きます。言葉で「好き」と言う前に、もう態度がだいぶ答えを出している感じがある。6巻はそのもどかしさが楽しいです。
黒木くんも、最初の頃のように地原さんをただ怖がるだけではなくなりました。振り回されつつも、彼女のかわいさや不器用さを自然に受け止めている。二人とも大きく変わったわけではないのに、積み重ねでちゃんと近づいているのが伝わってきます。
周りがいるから、二人の近さが見える
千夏、風見、日比谷たちが絡む場面も、この巻の楽しいところでした。周りの友人たちがいると、二人の距離感が外から見えるようになります。
特に黒木くんの友達が物語に入ってくることで、地原さんとの関係がクラス内の閉じた出来事ではなくなってきました。友人たちの前でも地原さんが自然にそこにいる感じがあって、交友関係が少しずつ広がっているのがいいです。
黒木くんの妹もいいアクセントでした。本人たちがなかなか聞けないことを、妹という立場でさらっと突いてくる感じが強いです。周辺キャラが増えると、二人の関係がよりにぎやかに見えてきます。
ちびっ子の勢いが変な方向に強い
6巻は甘い場面だけでなく、急に変な笑いを差し込んでくるのもよかったです。ちびっ子が勢いよく暴れる場面は、ラブコメの流れから一瞬で別方向に持っていかれて笑いました。
地原さん本人が天然でズレているので、周囲まで変な方向に走ると、画面の情報量が一気に楽しくなります。恋愛の進展だけでなく、日常のへんてこさも含めて読ませてくれるのが『地雷なんですか?地原さん』なんだと思います。
まとめ
『地雷なんですか?地原さん』6巻は、父親との対面と地元巡りを通して、黒木くんが地原さんの世界にもう一歩入っていく巻でした。文化祭後の甘さを引き継ぎつつ、家族や友人、妹まで絡んできて、二人の関係が周囲にも広がっていきます。
はっきり告白して付き合う、という段階ではまだありません。けれど、思い出の場所を一緒に歩いて、赤面して、周りから見ても近い二人になっている。ゆっくりだけど確実に進んでいる感じがあって、6巻もかなりにやにやできる巻でした。
