麻雀を打っていると、一度でも「役満」を上がった瞬間のあの高揚感は忘れられません。
ましてや、それが連続して役満だったとしたら——まさに奇跡としか言いようがありません。
とはいえ実際、役満が出る確率はどのくらいなのでしょうか。
そして「四暗刻」や「国士無双」など比較的見ることのある役満と、
滅多にお目にかかれない「四槓子」や「天和」などでは、どの程度の差があるのか。
さらに気になるのは、「役満を連続で上がる」確率。
仮に1回の役満が数千局に1度の奇跡だとしても、
それを2回連続で起こす確率はまさに天文学的数字になります。
本記事では、そんな麻雀のロマンとも言える「役満の確率」を数値で整理し、
特に「連続役満」と「四槓子」どちらが難しいのかを、実際の統計と理論から比較していきます。
役満とは何か?麻雀における「奇跡の手役」の定義と魅力
麻雀における「役満(やくまん)」とは、すべての手役の中で最も得点が高く、かつ成立条件が極端に厳しい特別な手を指します。
通常の手役では点数の上限が「倍満」「三倍満」と決まっていますが、役満はそれらを飛び越え、親で48,000点・子で32,000点という破格のスコアを叩き出します。
役満が特別視される最大の理由は、その成立確率にあります。
一般的な手役が数十回に一度の頻度で出現するのに対し、役満は数千局から数十万局に一度というレベル。
そのため、麻雀を何年も打っていても「一度も上がったことがない」という人も珍しくありません。
麻雀で役満を上がる確率一覧|どの手が最も出にくい?
役満と一口に言っても、その出現確率には大きな差があります。
同じ「役満」カテゴリーでも、実際には数千倍もの難易度差が存在するのです。
たとえば、「四暗刻」や「国士無双」は実戦でも稀に見られる比較的現実的な役満で、
一方で「四槓子」や「天和」「九蓮宝燈」などは、ほとんど一生に一度レベルの出現率。
ここでは、膨大なシミュレーションデータとオンライン麻雀(雀魂・天鳳など)の統計をもとに、
各役満のおおよその出現確率を一覧で示します。
主要な役満の確率比較表
| 役満名 | 出現確率 | 約1/N局 |
|---|---|---|
| 四槓子 | 約0.0002% | 約1/500,000局 |
| 天和 | 約0.0003% | 約1/333,333局 |
| 九蓮宝燈 | 約0.0005% | 約1/200,000局 |
| 地和 | 約0.001% | 約1/100,000局 |
| 緑一色 | 約0.001% | 約1/100,000局 |
| 清老頭 | 約0.001% | 約1/100,000局 |
| 字一色 | 約0.006% | 約1/16,667局 |
| 小四喜 | 約0.01% | 約1/10,000局 |
| 大三元 | 約0.03% | 約1/3,333局 |
| 国士無双 | 約0.03% | 約1/3,333局 |
| 四暗刻 | 約0.04% | 約1/2,500局 |
「連続役満」はどのくらいあり得る?確率の乗算で見る
役満を1回上がるだけでも凄いことですが、
「連続して役満を上がる」となると、その確率はもはや現実離れしています。
麻雀の確率を比較する際には、「何局に1回出るか」で考えると直感的です。
たとえば、もっとも現実的な役満「四暗刻」は約1/2,500局に1回。
一方で、超レア役満「四槓子」は約1/500,000局に1回。
つまり、四暗刻は四槓子より約200倍出やすいということになります。
では、この「四暗刻」を2連続で上がる確率は?
1/2,500 × 1/2,500 = 約1/6,250,000局に1回(約625万局に1回)。
これは、四槓子(1/500,000局)の約12倍出にくい計算です。
さらに「国士無双」や「大三元」を2連続で上がる確率は、
約1/10,000,000局(1,000万局に1回)ほどで、
こちらは四槓子より約20倍も出にくい。
つまり、「四槓子を1回上がるよりも、四暗刻を2連続で上がるほうが12倍難しく、
国士無双や大三元を2連続で上がるのは、そのさらに20倍難しい」という構図になります。
2連続役満と四槓子の比較
| 条件 | 出現率(約) | 四槓子を基準にした出やすさ |
|---|---|---|
| 四暗刻1回 | 1/2,500局 | 四槓子の200倍出やすい |
| 四槓子1回 | 1/500,000局 | ― |
| 四暗刻2連続 | 1/6,250,000局 | 四槓子の12倍出にくい |
| 国士無双2連続 | 1/10,000,000局 | 四槓子の20倍出にくい |
この表を見ると、「四槓子ですら、連続役満と比べれば“まだ現実的”」であることがわかります。
四槓子はたしかに滅多に出ませんが、連続役満はその十倍以上の奇跡。
確率で言えば、四槓子を10回以上上がる間にようやく1回発生するかどうかという計算になります。
まとめ
麻雀の世界で「役満を上がる」という行為は、確率の壁を突破した奇跡そのものです。
一般的な四暗刻や国士無双でも数千局に一度、
そして四槓子や天和となると数十万局に一度という、まさに統計の外側の出来事。
しかし、その中でも特に想像を超えるのが「連続役満」です。
1回でも数千局に一度の幸運が、2局連続で起こる確率は、
四槓子を1回上がるより10倍以上も難しい。
つまり、四槓子が「幻」なら、連続役満は「奇跡の中の奇跡」と言えるでしょう。

