『英雄伝説 空の軌跡SC』は、ファルコムが手がける人気RPG「軌跡シリーズ」の第二作で、前作「FC」の物語を直接引き継いだ作品です。遊撃士エステル・ブライトを主人公に、仲間たちと共に大陸を巡る壮大な冒険が描かれています。
本作の魅力は、重厚なストーリーと緻密な世界観だけでなく、クラフトやアーツを駆使した戦略的なバトルシステムにもあります。特にキャラクターごとに異なる性能やクラフトの個性を活かしたパーティ編成は、攻略を左右する重要な要素です。
各キャラクターごとの簡単な考察(レビュー?)です。
エステル・ブライト

特徴
常時パーティインの主人公。中庸な性能ゆえに「前に立つ壁役」か「後方の補助役」かを決め打ちする必要がある。
クラフト活用
- 「掛け声」で味方全体のCPを底上げ、雑魚戦のテンポを作る。
- 「真・金剛撃」は中円攻撃+アーツ解除効果で実用性が高い。解除が効く敵相手には特に便利。
- 「真・旋風輪」はセピス稼ぎには向くが、巻き込みを減らす恐れもあるため運用に注意。
- Sクラフト「太極輪」は単体に対して全キャラ中トップの威力を誇り、ボスのHPを一気に削る役目を担う。
戦術的な立ち位置
- 前半:ヨシュアがいない間は前衛の要。クラフト主体で殲滅に貢献。
- 中盤~後半:防具やストレガーB1などで耐久を固め、壁兼補助役へシフト。敵の全体攻撃に備えて「クロックアップ改」「ラ・ティアラ」で支援を回すのが安定。
相性
- ◎:ヨシュア(ダブル物理主軸で圧倒的火力)
- ○:クローゼ/オリビエ(エステルを補助に回すとバランス良し)
- ×:ジョゼット(役割がかぶりやすい)
ヨシュア・ブライト

特徴
加入時から即戦力。素早さで群を抜き、テンポコントロールが得意な万能アタッカー。
クラフト活用
- 「絶影」で遅延付与し、敵の行動を徹底的に封じる。
- 「魔眼」は次行動が遅くなるため多用は控えめ。詠唱解除は持たないので、仲間で補う。
- Sクラフト「漆黒の牙」は全体攻撃。威力は十分だが、次行動が大幅に遅れるので使用タイミングは吟味必須。
戦術的な立ち位置
- 中衛に置き、クラフトと時属性アーツを両立。
- SPDを活かしてアイテム回しや開幕バフも担当できる。
- 純アーツ運用も可能だが、持ち味のCP回収効率と行動回転率を殺してしまうので推奨度は低い。
相性
- ◎:エステル(物理速攻の鉄板コンビ)
- △:同じ物理主軸のアガットとは競合しやすい。
アガット・クロスナー

特徴
豪快な物理前衛。高い攻撃力と豊富なクラフトを持つが、防御は薄め。突撃屋らしく扱いにリスクが伴う。
クラフト活用
- 「バッファローレイジ」で火力を爆発させつつクラフトを連打。ただしHP消費で事故死しやすいので要ケア。
- 「ドラグナーエッジ」は直線範囲+アーツ解除の高性能クラフト。アガットの低い移動力を補う意味でも主力。
- 「スパイラルエッジ」で遅延を与え、序盤から戦闘を優位に進められる。
- Sクラフト「ファイナルブレイク」「ドラゴンダイブ」は高火力の範囲技で、雑魚殲滅やボス取り巻き処理に最適。
戦術的な立ち位置
- 基本は敵陣に切り込み、クラフトで場を荒らす。
- ただし後半はヨシュアと役割が競合しやすく、フォロー要員や壁役をどう組み合わせるかが重要。
相性
- ◎:シェラ/ティータ(支援・範囲攻撃で最大火力を引き出せる)
- ×:ジン(壁型前衛で冗長)
シェラザード・ハーヴェイ

特徴
アーツもクラフトも平均点だが、唯一無二の「ヘブンズキス」で光るサポーター。
クラフト活用
- 「ヘブンズキス」で味方を高速行動に。時属性アーツやSブレイクと組み合わせて敵に行動を回させない戦法が可能。
- 「バインドウィップ」は広範囲拘束で妨害に便利。
- 「シルフェンウィップ」は強化すれば雑魚殲滅にも。
- Sクラフトは威力不足気味なので、雑魚処理やAT割り込みでの活用が中心。
戦術的な立ち位置
- 中衛で味方を補助しつつ、クラフトで戦場をコントロール。
- アーツ型に寄せれば準主力火力になれるが、クローゼと役割が競合する。
相性
- ◎:オリビエ/ケビン(安定感が増す)
- ○:アガット(火力補助)
- ×:クローゼ(装備・役割が被る)
オリビエ・レンハイム

特徴
万能型のアーツ使い。支援アーツの多彩さと遠距離クラフトで柔軟に立ち回れる。
クラフト活用
- 「クイックドロウII」は大円に近い中円で殲滅力高め。状態異常クオーツと組み合わせるとさらに強力。
- 「スナイプショット」で遠距離から詠唱解除。
- 「ハッピートリガー」で中盤までパーティの耐久補助。
- Sクラフト「ハウリングバレット」「レクイエムハーツ」は広範囲攻撃。主火力には頼らないが割り込みで便利。
戦術的な立ち位置
- アーツ火力と支援を両立。
- クローゼと違い攻撃・補助のバランスが良く、パーティの穴を埋めやすい。
相性
- ◎:シェラ/ジン/クローゼ
- ×:ケビン(役割競合)
クローゼ・リンツ

特徴
水系特化の純アーツアタッカー兼回復役。終盤はオリビエを超える爆発力を誇る。
クラフト活用
- 「ケンプファー」は効く相手なら戦闘難易度を劇的に下げる。
- 「シュトゥルム」は解除目的で。序盤の補助的役割。
- Sクラフトは「リヒトクライス」が主力。大回復+蘇生でピンチを救える。
- 「サンクタスノヴァ」はSTR依存で威力不足のため、使う必要なし。
戦術的な立ち位置
- アーツによる殲滅と全体回復の両立。
- スロットの縛りが強いため構成に小回りは利かないが、回復+攻撃の2本柱に絞れば最強クラス。
相性
- ◎:オリビエ/ジン
- △:ティータ(装備調整が難しい)
- ×:シェラ(役割・装備競合)
ティータ・ラッセル

特徴
最低の耐久だが、広範囲妨害と“のけぞらせない特性”で殲滅力が高い。
クラフト活用
- 「スモークカノン」は地点指定大範囲+暗闇100%。状態異常クオーツと併用で雑魚封殺可能。
- 「バイタルカノン」は広範囲回復。ステ低下回復も可能で意外に便利。
- Sクラフト「カノンインパルス」は多段ヒットでセピス稼ぎにも使える。
- 「サテライトビーム」は標準的な全体攻撃。
戦術的な立ち位置
- 後衛で範囲妨害を連打。SPDを上げて先制砲撃が決まると雑魚戦を短時間で終えられる。
- 終盤は火力要員としては弱めになるので、補助・妨害中心に。
相性
- ◎:アガット(物理火力と範囲殲滅の相性抜群)
- ×:ジン(壁役が被ると持ち味が消える)
ジン・ヴァセック

特徴
堅牢な壁役。単騎性能が高く、挑発と自己強化で前線維持が得意。
クラフト活用
- 「挑発」で敵の攻撃を引き受け、後衛を守る。
- 「真・龍神功」で自己強化しつつ地味に殴る。
- 「雷神脚」「月華掌」など攻撃クラフトもあるが、火力は控えめ。
- Sクラフトは威力は並だが、「真・龍神功」後に叩き込むと強力。
戦術的な立ち位置
- 前に立って敵を抱え、後衛に自由を与える役。
- 移動力が低いためMOV補強があると使いやすい。
相性
- ◎:オリビエ/クローゼ(壁+アーツ火力で鉄壁編成)
- ×:アガット(前衛枠が競合)
ケビン・グラハム
特徴
万能支援型。攻守どちらも平均以上で穴埋めが得意。離脱が多いのがネック。
クラフト活用
- 「セイクリッドブレス」は大円回復で緊急対応に。
- 「サクリファイスアロー」は博打だが強力。
- Sクラフト「グラールスフィア」は即時発動で攻撃を2回無効化でき、ボス戦の安定度を大幅に上げる。
戦術的な立ち位置
- 後衛寄りに置いて補助・回復を担い、必要なら物理でも殴れる万能型。
- 防御面が硬いので多少の前進も許される。
相性
- ◎:シェラ(アーツ補助と相性良し)
- ○:クローゼ/ジン/ジョゼット/ティータ/アガット
- ×:オリビエ(支援役として被る)
ジョゼット・カプア

特徴
終章加入。エステルを遠距離型にしたような性能。耐久は低めだがクラフト性能は優秀。
クラフト活用
- 「アンカーフレイル」は効かない敵も多いが、決まれば強力。
- 「スタンピード」は比較的通りやすく妨害向け。
- Sクラフト「ワイルドキャット」は全体多段攻撃でセピス稼ぎに好適。
戦術的な立ち位置
- 中衛でクラフトを回しつつ、ガイアシールドなど補助アーツを使う。
- 耐久が低いので位置取りには注意。
相性
- ◎:ヨシュア(中衛アタッカー同士で殲滅テンポ良し)
- ○:ジン/ケビン/ティータ/シェラ/クローゼ
- ×:エステル/オリビエ/アガット(競合が目立つ)

