Windows11でStation TV(旧版)を使っていると、あまりにも頻繁にアプリが落ちて、正直まともに使えないと感じる場面が多くあります。チャンネルを変更した瞬間に終了する、操作中に突然消える、場合によっては特定の操作をしただけで確実に落ちるなど、再現性のあるクラッシュが続きました。
自分の環境だけの問題かと思い、複数のWindows11 PCで確認しましたが、結果はほぼ同じでした。一方で、過去に使っていたWindows7やWindows10では同じ症状は出ておらず、Android版では問題なく視聴できているため、Windows11環境特有の問題ではないかと考えるようになりました。
この記事では、Station TVがWindows11環境で落ちまくって使い物にならなかった状況について、実際に試した対処や検証の過程を整理していきます。
自分の状況の整理
StationTVは、Windows11環境では正直なところまともに使える状態ではありませんでした。最初は自分のPC固有の問題だと思い、環境依存や相性を疑っていましたが、結果的にWindows11のPCを3台使って検証しても状況は変わりませんでした。いずれの環境でも、操作を行うたびにアプリが不安定になり、継続して視聴できる状態にはなりませんでした。特定の1台が壊れているとか、たまたま調子が悪いというレベルではなく、再現性がある不具合だと感じています。
一方で、Androidスマホやタブレットでは今でも問題なくStationTVを利用できています。起動して視聴するだけでなく、チャンネル変更や音量調整といった基本操作でもクラッシュは起きません。また、過去に使っていた古いWindows環境でも、ここまで致命的な不具合は経験していませんでした。この点から考えると、チューナー自体や回線、受信環境に問題があるわけではなく、Windows11環境との相性、もしくはアプリ側の対応状況に原因があるのではないかと考えるようになりました。
念のためネット上でも情報を調べてみると、Windows11だけでなく、Windows10環境でもStationTVが使えない、頻繁に落ちるといった声が少なからず見つかります。OSのバージョンや更新状況によって差はあるようですが、少なくとも最近のWindows環境では安定して使えない人が一定数いることは間違いなさそうでした。つまり、自分だけが極端に不運だったわけではなく、同じような状況に悩まされている人が他にもいるということです。
タブレットやスマホで見られるならそれでいい、という考え方もあるかもしれません。ただ、実際にはテレビ番組を大きなモニタで見たい場面は多く、PCモニタで視聴できないのはかなり不便です。デスク環境で作業しながら視聴したり、録画番組を腰を据えて見るといった使い方ができないため、StationTVを導入した本来の目的が果たせていませんでした。
実際に発生していた不具合はかなり深刻です。チャンネルを変更しようとするとアプリが落ち、録画番組を再生しようとしても落ち、音量を調整しようとしただけで終了することもありました。要するに、画面遷移や設定変更など、何らかの操作を行うと高確率でクラッシュします。単に一部の機能が使えないという話ではなく、操作そのものが成立しないため、忖度なしに言えば全く使い物にならない状態でした。
対処したこと
PC設定でどうにかならないかといくつか試した
まず最初に考えたのは、Windows11側の設定やPC環境を調整すれば何とかなるのではないか、という点でした。OSが変わったことで描画方式や処理の優先度が変わり、それが原因で不具合が起きている可能性は十分に考えられたからです。そのため、アプリ側を疑う前に、PC設定でできることは一通り試すことにしました。
具体的には、グラフィック関連の設定をいくつか変更しました。GPUの使用方法を切り替えたり、アプリごとのグラフィック設定で省電力側や高パフォーマンス側を指定したりと、Windows11で一般的に案内されている対処法を一通り確認しました。また、タスクマネージャーを使ってStationTVの優先度を変更し、CPUやメモリの割り当てが不足しているのではないかという点も検証しました。
そのほかにも、バックグラウンドで動いているアプリを極力止めたり、スタートアップを整理したりと、PC全体の負荷を下げる方向でも調整を行いました。少なくとも、リソース不足が原因で落ちているわけではないことを切り分けるためです。実際、CPUやメモリには十分な余裕があり、負荷が極端に高くなっている様子もありませんでした。
しかし、結果はどれも同じでした。設定を変えることで挙動が多少変わることはあっても、チャンネルを切り替えた瞬間や、画面が切り替わる操作を行ったタイミングでアプリが落ちる現象は改善しません。むしろ、設定を触れば触るほど、どこが原因なのか分からなくなっていく感覚すらありました。
この段階で感じたのは、これはユーザー側の設定でどうにかなる問題ではない、ということです。一般的なPC設定の調整や、よくあるトラブルシューティングの範囲を超えており、アプリ自体がWindows11環境を前提に安定して動作するよう作られていないのではないか、という疑念が強くなりました。少なくとも、少し設定を変えれば回避できるような軽い不具合ではありませんでした。
タブレットの画面をPCで表示させるようにした
PC版のStationTVがどうしても安定しない以上、発想を変えて、安定して動いている環境をPCモニタに映せばいいのではないかと考えました。実際、AndroidタブレットやスマホではStationTVは問題なく動作しており、視聴やチャンネル変更で落ちることもありません。そのため、タブレット側でStationTVを起動し、その映像をPCや外部モニタに表示できれば、大画面で視聴するという目的は一応達成できるはずだと思いました。
そこで試したのが、タブレットとモニタを物理的に接続する方法です。USB-CからHDMIへの変換アダプタを使い、タブレットの画面をそのまま外部ディスプレイに出力しようとしました。最近のタブレットでは画面出力に対応しているものも多く、動画アプリやブラウザの画面は問題なく映せるため、StationTVでも同じように表示できるのではないかと期待していました。
しかし、結果はうまくいきませんでした。タブレット自体の画面は外部モニタに表示されるものの、StationTVの映像部分だけが映らない、もしくは真っ黒な画面になるといった挙動になります。アプリのUIは見えているのに、肝心の映像が表示されないため、実用的とは言えない状態でした。
この挙動について調べてみると、どうやら著作権保護の仕組みが関係しているようでした。StationTVはテレビ番組を扱うアプリのため、画面キャプチャや外部出力が制限されており、HDMI出力や画面ミラーリングでは映像が遮断されるケースがあるようです。つまり、タブレット側では問題なく視聴できても、その映像を別の画面に出すこと自体が想定されていない、あるいは意図的に制限されているということになります。
仮想環境で古いWindowsをインストールしてみた
PC設定やタブレット経由の方法がどちらもうまくいかなかったため、次に考えたのが仮想環境を使う方法でした。過去に使っていた古いWindows環境ではStationTVが安定して動いていた記憶があったため、その環境を仮想的に再現できれば状況が改善するのではないかと考えたからです。実機をもう1台用意するよりは現実的で、検証としても分かりやすい方法だと思いました。
実際に仮想環境を用意し、Windows10をインストールするところまでは比較的スムーズに進みました。OS自体は問題なく起動し、通常のアプリであれば特に違和感なく動作します。この時点では、少なくとも仮想環境そのものが原因で極端に不安定になっている様子はありませんでした。ここまで来ると、StationTVさえ動けば解決できるのではないかという期待もありました。
しかし、StationTVを起動してみると、今度は別の壁にぶつかりました。アプリ自体は起動するものの、チューナーが見つからないというエラーが表示され、視聴画面に進むことができません。設定を見直しても状況は変わらず、どうやら仮想環境からは物理チューナーを正しく認識できていないようでした。
この挙動について調べてみると、理由はある程度はっきりしました。StationTVはPCに直接接続されたチューナーを前提に動作しており、仮想環境ではそのハードウェアをそのまま扱うことができません。USBパススルーなどの方法も理論上はありますが、著作権保護やドライバ周りの制約が絡むため、安定して使えるケースは少ないようです。タブレット出力と同様、映像やチューナー周りは意図的に制限されていると感じました。
結果として、仮想環境を使う方法も実用的な解決策にはなりませんでした。OSだけを古い状態に戻しても、ハードウェアや著作権の制約を越えられない以上、StationTVを安定して使うことはできないという結論に近づいていきました。手間をかけて環境を構築した分、ここで感じた徒労感はかなり大きかったのが正直なところです。
諦めるにしても納得できない企業の姿勢
OSのバージョンアップによって不具合が出ること自体は、正直そこまで問題だとは思っていません。Windowsは定期的に大きく仕様が変わりますし、すべての環境で完全に動作保証をするのが難しいことも理解できます。ただし、それはあくまでメーカー側が継続的に対応する姿勢を見せている場合に限っての話です。
今回のStationTVに関して言えば、ピクセラはWindows11向けの新商品を発売していながら、旧製品に対しては実質的に閲覧ソフトの新バージョンを出しただけで、既存ユーザーが抱えている致命的な不具合については放置しました。
レビューや評価ページを見ても、同じような不具合を訴えている声はかなりの数があります。





それにもかかわらず、問題が解消されたという報告はほとんど見当たらず、結果として不満だけが積み上がっています。個人の環境依存で片付けられるレベルを明らかに超えているにもかかわらず、対応が行われていない点には強い違和感を覚えました。
もし新機種向けに安定したソフトウェアを作れる技術があるのであれば、旧バージョンに対しても最低限のアップデートや修正は可能だったはずです。それをせずに、新OSに対応するには新製品を買い直すしかない、という流れになっているのだとしたら、ユーザー側としては納得しづらいものがあります。テレビを視聴するためのソフトウェアに対して、OSが変わるたびに万単位の出費を求められるのであれば、継続して使い続けたいとは思えません。
結果として、今回の一連の検証を通じて感じたのは、問題が起きた製品をなかったことのように扱う企業方針への不信感です。使えなくなった理由の説明もなく、改善の見込みも示されないまま放置されるのであれば、次に同じメーカーの商品を選ぶ理由が見当たりません。少なくとも自分は、今後ピクセラという名前が付いた商品を購入することはないと思います。
まとめ
今回、StationTVがWindows11環境で頻繁に落ちて使い物にならない問題について、考えられる対処を一通り試しました。PC設定の調整、別デバイス経由での視聴、仮想環境で古いWindowsを動かす方法など、方向性として考えられる手段は実際に検証しています。しかし、いずれも決定的な解決には至らず、根本的な原因がユーザー側でどうにかできる範囲を超えていました。
特に厄介なのは、StationTV自体が起動しないわけではなく、一見すると使えそうに見える点です。実際には、チャンネル変更や録画再生、音量調整といった基本的な操作を行った瞬間に落ちるため、テレビ視聴ソフトとして最低限の役割すら果たせません。再現性が高く、環境を変えても改善しないことから、単なる相性問題や設定ミスとは考えにくい状況です。
また、スマホやタブレットでは問題なく視聴できる一方で、PCモニタで安定して見られないという点も、この問題の厄介さを強めています。見られる環境はあるのに、見たい形では使えないという中途半端さが続き、結果としてStationTVを導入した目的そのものが達成できなくなっていました。
今回の検証を通じて分かったのは、Windows11環境で旧StationTVを安定して使うことは、現時点では現実的ではないということです。
少なくとも、自分と同じ状況に陥っている場合、これ以上時間をかけて設定をいじり続けるよりも、現状を把握した上で割り切った判断をする方が精神的にも楽だと感じました。

