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【氷の城壁】絵が下手という評価を見て思ったこと【ネタバレ】

氷の城壁

氷の城壁について調べていると、内容以前に絵が下手という評価を理由に読むのをやめた、合わなかったという声を多く見かけました。関連検索にも同じ言葉が並び、作品そのものよりも絵柄への拒否感が先に立っている印象があります。

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自分自身も、最初に読んだ時点で、いわゆる一般的なラブコメ作品のような綺麗な絵柄だとは感じませんでした。デフォルメも多く、好みが分かれる描き方であることは確かです。そうした点が理由で合わないと感じる人がいるのも不思議ではありません。

一方で、物語を最後まで読んだあとに、序盤のコマや表情を振り返ると、最初に受け取った印象とは少し違って見える場面がありました。なぜこの絵柄に対して、ここまで強い言葉が使われているのか、その点が気になりました。

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絵が下手という意見

氷の城壁についての否定的意見を見ていて、絵が下手という言い方がやたら多いのが気になりました。合わない、苦手という意味なら分かるのに、下手と断言する形で言い切られているのを見ると、そこには好み以上の拒絶が乗っているように見えます。

自分もこの作品の絵柄が、いわゆる整った綺麗さを目指したタイプだとは思いませんでした。デフォルメも多く、好みが分かれるのは自然です。だから合わないという感想が出るのは理解できます。

氷の城壁[阿賀沢紅茶]1巻

ただ、下手という評価を読むたびに、何を指して下手と言っているのかが曖昧なまま進んでいる感じがありました。線や人体、構図などの具体的な指摘として下手と言っているのか、それとも単に好みではないという話なのかが混ざっていて、同じ言葉なのに中身が違うまま流通しているように見えます。

自分が読んだ印象としては、王道ラブコメのような見栄えの良さとは別方向ですが、表情の書き分けで気持ちを入れてくる場面があって、そこはむしろしっかり印象に残りました。最後まで読んでから読み返すと、序盤のふとした表情が違って見えるコマもあり、セリフだけだと紛らわしい関係性を表情の書き分けで上手く描いているように感じました。

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小雪が無理と言われる声について

ネット上では、小雪について被害妄想が強すぎる、見ていてしんどいという声と並んで、これが容姿が悪かったら誰も寄ってこないと思う、というかなり直接的な意見も見かけました。キャラクターの性格ではなく、容姿とセットで成立している存在だと感じた人がいた、という点は無視できないと思います。

氷の城壁[阿賀沢紅茶]1巻

正直に言うと、この意見については、確かにそうだと思う部分もありました。ただ創作物としてのラブコメである以上、容姿が良いことが前提になっているキャラクターは多く、小雪もその例から外れてはいません。自信がないけれど周囲からは好意を向けられる、という構図自体は、この作品に限ったものではないと感じます。

一方で、この意見が出てくる背景には、小雪の性格描写がかなり極端に見える点もあると思いました。周囲の言動を過剰に気にし、悪意がない場面でも深読みしてしまう姿が続くため、読んでいて疲れる、共感できないと感じる人が出るのは自然です。その不満が、容姿の話にすり替わって表現されているようにも見えました。

容姿が良いから成立しているキャラだ、という指摘は確かにと思ってしまいますが、創作としては珍しい構図でもありません。

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小雪の容姿設定に対する違和感

ネット上では、小雪は他人と関わりたくないはずなのに、なぜ茶髪でピアスなのか、という疑問の声も見かけました。小柄で整った容姿のキャラクターがその格好をしていれば、むしろ目立つのではないか、という指摘です。この意見については、言われてみれば確かにそうだと思いました。

氷の城壁[阿賀沢紅茶]1巻

小雪の性格や行動を見る限り、できるだけ人の目を避けたい、波風を立てたくないタイプとして描かれています。それなのに、外見は比較的目立つ設定になっているため、内面と外見が噛み合っていないように感じる人がいるのは自然です。ここは、もう少し控えめな容姿設定でもよかったのでは、と思う気持ちもあります。

ただ、この点についても、ラブコメ作品という前提を考えると、そこまで強い違和感を覚えるほどではありませんでした。内向的な性格と目立つ外見をあえて組み合わせる構図は、他の作品でもよく見かけますし、この作品だけが特別におかしい設定だとは感じませんでした

茶髪やピアスがあるから性格が成立しない、というよりも、小雪というキャラクターにどこまで現実的な整合性を求めるかで、受け取り方が変わる部分だと思います。この意見に関しては、納得できる部分と割り切れる部分が半々くらいでした。

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絵が下手という言葉について

氷の城壁とは直接関係ありませんが、絵が下手という言葉について考えていたとき、以前に漫画家の人が発信していた内容を目にしました。そこでは、見知らぬ人からの下手という批評を必要以上に気にする必要はない、という趣旨のことが語られていました。

その発言の中で印象に残ったのは、上手か下手かという技術的な評価は、実際に描ける人にしか正しく行えない、という考え方です。一方で、技術の有無に関係なく、その絵が好きか嫌いか、魅力を感じるかどうかを語ること自体は否定されていませんでした。

ネット上で使われている下手という表現の多くは、実際には自分の好みではない、という感情に近いものなのは実際その通りでしょう。

感想を追っていく中で、自分も絵を描いているが、こういう漫画を見ていると自分まで下手になったら困る、という趣旨の意見を目にしました。ここまでの上から意見を見てしまうと、麻雀や格闘ゲームなどで必ず見かける、自称上級者や名人様の存在を思い出します。

自分自身積極的にネットで声を上げることはないですが、下手だなと思った作者さんは正直います。ネットで自分の意見を公開する以上行き過ぎた表現になっていないかは全員考えていきたいところですかね。

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まとめ

氷の城壁に対して見かけた否定的な意見を振り返ると、絵が下手という言葉がかなり強い形で使われているのが印象に残りました。合わなかった、好みではなかったという感想とは違い、技術的に劣っていると断定する表現が多く、それが作品全体の評価として広がっているようにも見えます。

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実際に読んでみると、王道ラブコメのような分かりやすい綺麗さとは違う絵柄であることは確かですが、それだけで下手と片付けられるものかどうかは、人によって受け取り方が分かれると感じました。表情や間の取り方など、読み返して初めて引っかかる描写もあり、評価の言葉が先に立ちすぎているようにも思えます。

また、小雪の性格や容姿設定に対する意見についても、納得できる部分と、創作として割り切れる部分が混ざっていました。被害妄想が強い、容姿が良いから成立しているといった声は理解できる一方で、ラブコメという枠組みの中では珍しい構図でもありません。

今回ネットの感想を見て感じたのは、合わなかった理由そのものよりも、言葉の選び方が評価を強く歪めてしまっている場面が多いという点でした。好き嫌いを語ること自体は自由ですが、強い言葉が先に立つことで、作品の受け取り方が単純化されてしまうこともあるのだと思います。

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