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雨夜の月で語られる尊の過去と進路の決断【雨夜の月10巻】

雨夜の月

奏音が直接理由を尋ねることで、浜岡尊の過去と写真に向き合うようになった経緯が語られます。なぜ写真を撮るのかという問いに対して、尊自身の体験がそのまま言葉として出てくる構成になっていました。

一方で、咲希の進路をめぐる話も動きます。奏音の母から音大をすすめられる場面では、進学そのものよりも、奏音との関係をどう考えているのかがはっきりと口にされます。これまで曖昧だった線引きが、言葉として示される場面です。

巻の後半では、音大に進むことを決めた咲希と、それに即答する奏音のやり取りが描かれます。そこで交わされるやり取りが、二人の関係をどう捉えるのかという点に直結していきます。10巻は、過去の話と進路の話が重なりながら、登場人物それぞれが向き合っているものが言葉として表に出てくる巻でした。

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浜岡尊の過去と写真を撮る理由

雨夜の月10巻では、奏音が浜岡尊に対して、なぜ自分たちの写真を撮りたいのかを直接聞きに行く場面が描かれます。この問いかけをきっかけに、尊は自分の過去について語ります。

尊は、子どもの頃は写真が好きではなかったと話します。物心ついたときには病室にいる母親がおり、その母がカメラを好んでいたため、よく写真を撮られていました。内心では嫌だと感じていましたが、断れずに母に付き合っていたことが語られます。

ある日、母が突然家に帰ってきたことがあり、その日は母が台所に立ち、ご飯を作ろうとしていました。尊は、その姿を見て初めて「撮りたい」と思ったと話します。台所で料理をしている母の姿を撮れたのは、そのとき一度きりでした。その後、その機会が二度と訪れなかったことから、尊の母が亡くなったことがうかがえる流れになっています。

[くずしろ]雨夜の月 10巻

尊は、これまで嫌々写っていた写真を後から見返したとき、そこに写る自分がどれも嬉しそうに笑っていたことに気づいたと話します。その経験から、写真には自分では気づいていない感情が映ることもあると考えるようになったことが語られます。

この話を聞いた奏音は、尊に対して自分も写真を撮ってほしいと伝えます。尊の過去と写真に対する考え方を知ったうえでの言葉として、このやり取りが置かれています。

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奏音の母が咲希に音大をすすめる

雨夜の月10巻では、奏音の母が咲希に対して音大への進学をすすめる場面が描かれます。この場面は、進路の話であると同時に、奏音との関係について踏み込んだ言葉が出てくる場面でもあります。

少し前の出来事として、奏音が大学では咲希と一緒に住むつもりだと母に伝えていました。奏音の母は、その考えに対して反対の立場を取っており、その理由として、友達の限度を超えるからだと咲希に伝えます。

[くずしろ]雨夜の月 10巻

このやり取りでは、奏音との距離の取り方について、母の考えがはっきりと示される構成になっています。

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音大の進路をめぐる咲希と奏音のやり取り

雨夜の月10巻では、音大への進学について、咲希と奏音が直接言葉を交わします。奏音の母との会話を経たあと、咲希は自分が音大に行くつもりであることを奏音に伝えます。

この言葉に対して、奏音は迷うことなく「じゃあ一緒に」と即答します。進学そのものよりも、二人で進むことを前提にした反応として描かれており、奏音の考えがはっきり言葉に出る場面になっています。

それを受けて、咲希はすぐに話を進めるのではなく、一度立ち止まります。咲希は、奏音に対して「(進路のことは)真剣に考えて」また最後に「私のこと」も追加して伝えます。この言葉は、進路の話に見えて、実際には二人の関係そのものに向けられた言葉でした。

[くずしろ]雨夜の月 10巻

ここでは、咲希が音大に行くかどうかよりも、二人がどのような形で一緒に進むのかが焦点になっています。短い会話の中で、奏音の即答と、それに対する咲希の問いかけが並び、二人の立場の違いと向き合い方がそのまま示されています。

このやり取りは、10巻の中でも進路と関係性が重なる重要な場面として描かれていました。

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まとめ

雨夜の月10巻では、浜岡尊の過去が語られる場面と、咲希の進路をめぐるやり取りが重なり、それぞれが大切にしているものがはっきりと形になる巻でした。尊の話では、写真が好きではなかった子ども時代や、病室で過ごしていた母との思い出が語られ、写真に対する考え方が変わっていく経緯が明確に示されています。嫌々写っていたはずの写真の中で、自分が笑っていたことに気づいたという話は、写真が本人の自覚とは別の感情を残すものだという尊の考えに繋がっていました。その話を聞いた奏音が、撮ってほしいと伝える流れも自然に置かれています。

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一方で、咲希の進路をめぐる話では、奏音の母が音大をすすめる一方で、奏音との関係についてははっきりと線を引こうとする姿勢を見せます。友達の限度を超えるから反対だという言葉は、進路の問題というより、二人の関係をどう捉えているかを示すものとして強く残ります。ここで初めて、大人の立場から明確な言葉が出てきたことは、10巻の中でも重要なポイントでした。

その後の咲希と奏音の会話では、音大に行くと宣言する咲希と、それに即答する奏音の姿が描かれます。しかし、咲希はそのまま話を進めるのではなく、「私のことも考えて」と言葉を添えます。この一言によって、進路の話が単なる将来設計ではなく、二人の関係そのものをどう考えるのかという問いに変わります。

10巻は、過去の話とこれからの選択が並び、登場人物それぞれが自分の気持ちや立場を言葉にする巻でした。

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