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咲希のピアノ発表会と雨夜の月という言葉【雨夜の月9巻】

雨夜の月

雨夜の月9巻では、咲希のピアノ発表会を中心に、いくつかの出来事が描かれています。これまで積み重ねられてきた日常の延長として進んでいく中で、登場人物の言葉や行動が、これまでとは少し違った形で目に入る巻でした。

ピアノ発表会の場面では、演奏そのものだけでなく、咲希がどんな気持ちでピアノを弾こうとしているのかが会話の中で示されます。また、それを受け取る奏音の反応も描かれており、短い独白や視線の動きが印象に残ります。はっきりと説明されるわけではありませんが、奏音が何を思ったのかが伝わる構成になっていました。

さらに、新たに写真部の浜岡尊(はなおかみこと)が登場し、体育祭での二人三脚の場面をきっかけに、咲希と奏音に関わっていきます。ここでは、写真を撮るという行為を通して、二人の姿が第三者の視点から切り取られる形になっています。

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そして9巻では、作品のタイトルでもある雨夜の月という言葉が会話の中に登場します。これまで何度か触れられてきた言葉が、改めて登場人物の口から語られることで、物語の中での位置づけがはっきりしてきたように感じられる巻でした。

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咲希のピアノ発表会

雨夜の月9巻では、咲希のピアノ発表会が描かれます。咲希は演奏前に、今回の演奏は奏音のために弾くと宣言しています。発表会の場面では、咲希がどのような思いでピアノに向かっているのかが、演奏前後の会話を通して示されています。

[くずしろ]雨夜の月 9巻

発表会に向けて、咲希の曲の解釈についての話が出ます。その内容は、静かな夜に一人で歩きながら、愛する人の心象を思い浮かべるようなイメージだというものでした。この説明は、曲そのものの雰囲気を伝える形で語られています。

その話を聞いた奏音は、愛する人が友達であっても成立するかも?と受け止めます。そのうえで、もしその愛する人が自分だったらよいのに、という言葉を口にしています。この独白は短いものですが、発表会の場面の中で印象的に置かれています。

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写真部・浜岡尊の登場

雨夜の月9巻では、写真部の浜岡尊が新たに登場します。尊は、体育祭で咲希と奏音が二人三脚をしている場面を見て、二人をモデルに写真を撮りたいと声をかけてきます。この時点で、尊が二人の関係性に注目していることが分かります。

[くずしろ]雨夜の月 9巻

尊は、存在しないものや目に見えないものを写したいという考えを語ります、ここで出てくるのが、作品のタイトルでもある雨夜の月という言葉でした。尊と咲希が会話の中でこの言葉を思いつく流れになっており、単なる比喩ではなく、尊の考え方と結びついた形で登場しています。

尊の存在は、この巻の中で大きく前に出るわけではありませんが、写真という要素を通じて、後の展開につながるきっかけとして配置されています。

恐らく10巻で掘り下げがあるのでしょう。

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雨夜の月という言葉が会話に登場する場面

雨夜の月9巻では、作品タイトルでもある雨夜の月という言葉が、会話の中で明確に登場します。この言葉は、写真部の浜岡尊が「存在しないものを撮ってみたい」と語る流れの中で、咲希と一緒に思いつく形で出てきます。尊の発想と咲希の言葉が重なり、自然な会話の延長としてこの言葉が使われています。

[くずしろ]雨夜の月 9巻

雨夜の月という言葉について、作中では特別な説明が長く入るわけではありません。ただ、検索すると「雨雲に隠れて見えない月」「想像することでしか存在を感じられないもの」といった意味を持つ言葉であることが分かります。作中では、この意味を直接説明する形ではなく、言葉そのものを共有する場面として描かれています。

9巻までに積み重ねられてきた咲希と奏音のやり取りや、尊が捉えようとしている写真のテーマが、この言葉に重なっていく構成になっています。

タイトルとして使われてきた雨夜の月が、物語の中の会話として改めて登場したことで、作品全体を振り返る視点が生まれる場面でもありました。

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まとめ

雨夜の月9巻では、咲希のピアノ発表会を中心に、言葉としてはっきり出てくる想いと、新たに加わる視点が描かれています。発表会の場面では、咲希が奏音のために演奏すると宣言し、その曲の解釈として語られる「愛する人を想う」という言葉が、奏音の中に強く残ります。愛する人が友達であっても成立する解釈だと受け止めつつ、自分だったらよいのにとつぶやく奏音の独白は、9巻の中でも特に印象的な場面でした。

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また、写真部の浜岡尊が登場したことで、咲希と奏音の関係が第三者の視点から切り取られるようになります。体育祭の二人三脚をきっかけに、尊が二人を被写体として見つめる構図が生まれ、これまで内側から描かれてきた関係に、外からの視線が加わりました。その流れの中で、尊と咲希の会話から雨夜の月という言葉が出てきます。

雨夜の月は、目に見えないものを想像することで存在を感じる言葉として知られていますが、9巻では説明として扱われるのではなく、会話の中で自然に共有される言葉として登場します。タイトルとして使われてきた言葉が、登場人物の口から語られることで、これまで積み重ねられてきた感情や関係に名前が与えられたような位置づけになっています。

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