Linuxを使っていると、音量を最大にしてもまだ小さいと感じることがあります。
特に動画や通話の音声が聞き取りづらい場合、スライダーを100%にしても十分な音量が得られないという声は多く聞かれます。
Linuxでは、多くの環境で音量の上限が100%に制限されており、これはハードウェア保護のための安全設計です。
しかし、ツールを利用することでこの上限を超えて音を出すことができます。
本記事では、pavucontrolを用いて音量を100%以上に設定する方法を紹介します。
Linuxで音量が小さい原因
Linuxでは、PulseAudioやPipeWireなどのサウンドサーバが音声出力を管理しています。
これらはシステムの安定性とスピーカー保護を目的として、標準設定で音量の上限を100%に制限しています。
ただし、この100%という数値は実際のスピーカー能力を完全に反映しているわけではありません。
ソフトウェア的に余力を残しているため、設定ツールを使えばさらに音を増幅できます。
音量が小さいと感じる場合は、まずアプリごとの音量設定が均一か確認し、その上でpavucontrolのような詳細設定ツールを使うのが効果的です。
pavucontrolで音量を100%以上にする手順
まず端末を開き、以下のコマンドでpavucontrolをインストールします。
sudo apt install pavucontrol
インストールが完了したら、次のコマンドで起動します。
pavucontrol
アプリが起動したら、再生タブを開きます。
再生中のアプリケーションごとにスライダーが表示されるので、出力デバイスの項目を確認してください。

スライダーを右にドラッグすると、100%を超えて音量を上げられます。
環境によっては153%程度まで設定できる場合があります。
音量を上げた後は、再生音を確認しながら少しずつ調整してください。
初めから最大値にすると音割れが発生する可能性があるため、まずは120%前後から試すのが安全です。
音量ブースト後の注意点と確認ポイント
音量を100%以上に上げると、ソフトウェア的に信号が増幅されるため、音質が劣化したり歪みが発生することがあります。
特にノートパソコンの内蔵スピーカーや小型スピーカーでは、高音が割れたり低音がこもるといった現象が起きやすくなります。
このような場合は、すぐに音量を下げてください。
また、長時間大音量で再生するとスピーカーに過度な負担がかかることがあります。
安全に使うためには、出力を少しずつ上げて音質を確認することが大切です。
もし音量を上げても効果がない場合は、出力デバイスやアプリ側の設定を見直すことをおすすめします。
まとめ
Linuxの標準設定では音量が100%で制限されていますが、pavucontrolを利用することで安全にその上限を超えることができます。
ただし、音量を上げすぎると音割れやスピーカー損傷のリスクがあるため、慎重な調整が必要です。
まずは120%程度で様子を見ながら、必要に応じて少しずつ上げていきましょう。
自分の環境に合った音量を見つければ、より快適なLinuxライフを楽しめるようになります。

