麻雀役満の確率は体感でどのくらい?宝くじ・時間・コイントスで例えると?

麻雀

麻雀の花形といえば「役満」。
しかし実際に卓上で出会うことは滅多にありません。では、役満の確率は一体どのくらい低いのでしょうか?

たとえば「天和(テンホー)」は約33万局に1度の確率で、ジャンボ宝くじ1等の約30倍は出やすいとはいえ、コイントスで18回連続で表が出るのと同じレベルのレアさです。
「四暗刻」や「大三元」といった比較的現実的な役満でも、数千局に1回しか成立しません。

この記事では、各役満の確率を「宝くじ」「コイントス」「時間や広さ」に置き換えてわかりやすく比較しました。
「四槓子はどれくらい伝説的?」「国士無双は宝くじでいうと何等級?」といった疑問に答えつつ、役満のレア度を体感できる一覧表を紹介します。

麻雀役満の確率はどれくらい低い?

麻雀における役満は、プレイヤーにとって憧れであり、同時に奇跡のような存在です。実際の統計によると、役満全体の出現率はおよそ0.2〜0.3%。つまり、300〜500局に1回程度しか成立しません。これは日常的に麻雀を打っていても数か月に一度遭遇できるかどうかというレベルです。

ただし、役満にも種類があり、「四暗刻」や「大三元」といった比較的目にすることのある役満から、「四槓子」や「天和」のように人生で一度も経験しない人が大半というものまで幅があります。麻雀好きなら誰しも「いつか和了したい」と思うものの、その難易度は宝くじに近い、もしくはそれ以上に厳しいケースも存在します。

役満の確率一覧と比較表

確率を「宝くじ」や「コイントス」で置き換えてみました。たとえば天和は33万局に1度程度といわれていますが、これはジャンボ宝くじの1等よりは当たりやすいものの、コインを18回連続で表にするのと同等の確率です。

役満 確率 約1/N局 宝くじなどとの比較 体感イメージ 半荘での目安 毎日2半荘なら
四槓子 約0.0002% 約1/500,000局 ジャンボ1等の約20倍出やすい 約5日分の秒数の中から1秒を当てるようなもの
コイントスで、19回連続で表が出るようなもの
約41,667半荘に1回 約57年0か月
天和 約0.0003% 約1/333,333局 ジャンボ1等の約30倍出やすい コイントスで、18回連続で表が出るようなもの 約27,778半荘に1回 約38年0か月
九蓮宝燈 約0.0005% 約1/200,000局 ジャンボ1等の約50倍出やすい 2日強の秒数の中から1秒を当てるようなもの
コイントスで、18回以上連続で表が出るようなもの
約16,667半荘に1回 約22年10か月
地和 約0.001% 約1/100,000局 ジャンボ1等の約100倍出やすい 東京ドーム2個分の中からコインを拾うようなもの 約8,333半荘に1回 約11年5か月
緑一色 約0.001% 約1/100,000局 ジャンボ1等の約100倍出やすい 大きな湖で沈んだコインを探すようなもの 約8,333半荘に1回 約11年5か月
清老頭 約0.001% 約1/100,000局 ジャンボ1等の約100倍出やすい 1日の86,400秒のうち1秒を当てるようなもの 約8,333半荘に1回 約11年5か月
字一色 約0.006% 約1/16,667局 ジャンボ1等の約600倍出やすい コイントスで、14回連続で表が出るようなもの 約1,389半荘に1回 約1年10か月
小四喜 約0.01% 約1/10,000局 ジャンボ1等の約1,000倍出やすい 2時間46分の中で1秒を当てるようなもの
コイントスで、13回連続で表が出るようなもの
約833半荘に1回 約1年1か月
大三元 約0.03% 約1/3,333局 ジャンボ1等の約3,000倍出やすい コイントスで、12回連続で表が出るようなもの 約278半荘に1回 約0年4か月
国士無双 約0.03% 約1/3,333局 ジャンボ1等の約3,000倍出やすい 商店街特賞3,000人に1人級のようなもの 約278半荘に1回 約0年4か月
四暗刻 約0.04% 約1/2,500局 ジャンボ1等の約4,000倍出やすい 約41分の中で1秒を当てるようなもの
コイントスで、11回連続で表が出るようなもの
約208半荘に1回 約0年3か月

四槓子・天和・九蓮宝燈:伝説級のレア役

このグループは「人生で出せるかどうかすら怪しい」と言われる役満です。

四槓子はおよそ50万局に1度、ジャンボ宝くじ1等の約20倍は出やすいとはいえ、現実にはほぼ目にすることがありません。コイントスで19回連続表が出るのと同じような感覚で、長年打っているプロですら経験したことがない人も珍しくありません。

天和は配牌だけで和了が決まる奇跡の役。確率は約0.0003%、33万局に1回程度とされます。ジャンボ1等よりはまだ可能性がありますが、実際に出すには運だけではなく座順の巡り合わせまで必要になります。

九蓮宝燈も伝説的な役満のひとつ。200,000局に1度程度で、天和や四槓子に匹敵する難易度です。

地和・緑一色・清老頭:超レア役

このグループは「一生で一度出れば幸運」と言われる超レア役です。

地和は子の配牌ツモ一発で和了となる役。10万局に1度とされ、子で出す分天和よりマシな役満です。

緑一色は発・索子の緑牌だけで和了する美しい役。こちらも確率は10万局に1度で、実戦で見られることはごく稀です。

清老頭は老頭牌(1と9)のみで和了する役で、こちらも同様に10万局に1度の確率。

字一色・小四喜:激レア役

字一色は字牌だけで和了する役。確率は約1/16,700局で、コイントスで14回連続表が出るレベルの難易度です。純粋に字牌が集まること自体がレアであり、狙うことはほとんどできません。

小四喜は四風牌のうち3種類を刻子、1種類を雀頭にして和了する役。確率は1/10,000局とされ、字一色に比べればやや現実的ですが、それでも年単位で打ち続けて1度出会えるかどうかの役満です。

大三元・国士無双・四暗刻:比較的よく見かける役満

このグループは「役満の中では現実的」とされる部類です。

大三元は三元牌をすべて刻子にする役で、確率は約1/3,333局。狙いやすい状況も多く、役満の中では最もポピュラーといえるでしょう。

国士無双は13種類の么九牌を集める役で、確率は大三元と同じく約1/3,333局。配牌の段階で狙えるかどうかがある程度見えるため、ロマン役として人気です。

四暗刻は暗刻4つと雀頭で構成される役で、確率は約1/2,500局。役満の中では最も現実的に成立するもので、プロの対局やネット麻雀でも時折目にすることがあります。

毎日打つとどのくらいで役満が出る?

理論上の確率を「半荘換算」に落とし込むと、そのレア度がさらに実感できます。1半荘=約12局、毎日2半荘プレイすると仮定した場合、四暗刻はおよそ3か月に1度、大三元や国士無双は4か月に1度程度の確率となります。

一方で、四槓子や天和、九蓮宝燈といった伝説級は何十年も毎日打ち続けてようやく1度見られるかどうかという水準です。たとえば四槓子は「毎日2半荘」で計算すると、およそ57年かかります。

つまり、役満の中でも「現実的に遭遇できるもの」と「ほぼ神話級」のものが明確に分かれているといえるでしょう。

まとめ:役満は宝くじ級の奇跡

役満の確率を並べて比較すると、どれも宝くじやコイントスで表すほどの低確率であることが分かります。だからこそ、実際に役満を和了した瞬間は忘れられない体験となります。

四暗刻や大三元は比較的現実的ですが、四槓子や天和は一生で一度出会えるかどうかの領域です。麻雀を打つ楽しみのひとつは、こうした奇跡的な瞬間を待ちながら日々の対局を重ねることにあるといえるでしょう。

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